9月17日、4兄弟・バドミントンカップが開催された。
選手の中には、2007年、エンパイアホテル選手権で銀メダルに輝いた日本人プレイヤーのカワヒロの姿もあった。カワヒロは大臣3男シャムと組んで出場。合計4チームのダブルスが頂点目指し、しのぎを削る好勝負を展開した。
Aコートでは、ボルキア国王誕生記念トーナメントで優勝したサイフルチームが日本人カワヒロとシャムチームと激突する組み合わせとなった。カワヒロとシャムのコンビは、これまで、王族が連れてきたシンガポールのプロチームにしか敗れたことがないという実績を誇る。
Bコートでは、長男・4男組対ムアラ代表ダブルスがゲーム開始。
長男のテクニックと4男のパワフルバドミントンは絶妙なコンビネーション。
対するはムアラ代表ダブルスチーム、キャリア20年以上を誇る。終わりのないラリーが続く。
Aコートでは、サリム選手の大きな声が。ハーフコートからジャンピングスマッシュを叩き込もうとする。
しかし、簡単には決まらない。こちらもラリーが20回以上にも及ぶ、今度は瞬速200キロ超えを記録したカワヒロのスマッシュ。
1セット目をカワヒロ・シャムチームが15対13で勝利。
2セット目を12対15でサイフル・サリムチームが勝利。
試合の行方は3セット目に持ち越され、14対13でサイフルチームがリードした矢先の出来事だった。カワヒロのパートナーであるシャムがジャンピングスマッシュを繰り出し、着地で足首をひねってコートに横たわった。
コートに横たわり動かなくなるシャム選手に参加選手全員が駆け寄り、会場は一時騒然とした。カワヒロのパートナー・シャム選手は兄弟たちに抱えられ試合は中止、次回に持ち越しとなった。
歩けなくなった兄弟を運び出す兄弟たち。
そう、今日も河の風がそよそよと吹く中で。