11月27日、経済連携関連実施事業にてブルネイを訪問した財団法人日本国際協力センター(JICE)松岡理事長と平山課長は、開発省公共事業局資材試験・研究センターを訪問した。
ここ公共事業局資材試験・研究センターには、ブルネイが開発途上国と位置づけられていた1980年代、国際協力事業団(JICA)の専門家が技術支援を行っていた頃の形跡がほぼそのままの形で残されており、前職JICA副理事長であった松岡理事長の視察は関係者から歓迎された。
訪問した松岡理事長(右)に応対したハミッドンセンター長(左)は、JICAプログラムにて訪日する等日本の技術トレーニングを受けたことに高い誇りをもつ技術人だ。
JICAトレーニングで習得した技法を用い、その後も砂利やコンクリート等の非破壊研究が行われている。
実験室には、以前JICAが使用していた非破壊試験器や腐食解析機器等の機材がまだ残っていたが、半分が故障。
90年代初に作成されたJICAとブルネイ政府の共同報告書を松岡理事長に紹介。今でもJICAの貢献に感謝するとしたハミッドンセンター長。
研究に従事する職員たちが松岡理事長の周りに集まった。
ブルネイに対するJICA援助が終了してもハミッドンセンター長の技術指導を通じて過去JICAが残した功績は今なお人から人へと語り継がれている。
そう、今日も河の風がそよそよと吹く中で。