東京から来た取材班は、ブルネイ王国で唯一一般公開されているルイスミニズーを訪れた。
柵なしで見れるオランウータンはそう滅多とお目にかかれない。オランウータン一家は健在、ファミリーの輪がさらに増えていた。
ある人は、動物を飼うことが趣味だったが、それがやがてミニ動物園になったとか。取材班は餌やりの時間を狙って訪問。
2メートルもあろうかという雄がグローブのような手のひらでオリを叩いて近寄る取材班を威嚇した。
雌は滅多とこない客をみて遊んで欲しいと手を伸ばした。
チビはもっとワンパクだ。取材班に掴みかかった。
今度はエサやりのシーンを見せてあげるね。また来てね。
そう、今日も河の風がそよそよと吹く中で。