1月18日、バドミントンラケット1本でブルネイ王国をさすらう日本人プレイヤーカワヒロの存在を知ったヨネックス本社は、大久保主任をブルネイに派遣した。ヨネックス本社がバドミントン王国ブルネイに訪問するのは、これが初めての出来事だ。
大久保主任は橋本日本大使を表敬訪問し、自社製品を真似た模造品の現状報告、さらには、カワヒロのアレンジにより、ブルネイ最強チームクリスタル総帥ペヒンラーマン氏を表敬訪問する等、自社オリジナル製品のPRを大々的に行った。
調査を前に大久保主任は橋本日本大使を表敬訪問、アジアにおける模倣品の流通状況について報告した。
澤田ブルネイ日本友好協会事務局長がすべてオリジナルを扱うショップで、オリジナル製品と模倣品を見分ける特別なフィルムを使って鑑定した。
街でプレイヤーに出会った。本人はオリジナルと思っていたが実はフェイクだった。
経財界の要人でもペヒンラーマン氏は、ブルネイ最強チームの総帥。大久保氏や日本大使、プレイヤー達を自分のホテルに招いた。ヨネックスからは、最高級のラケットが記念品として贈られた。
会談の模様。
日本の話題に花が咲く。
ヨネックスから贈られたラケットが偽者ではないことを見せる澤田日本ブルネイ友好協会事務局長。
総帥の使いのチャンピオンたちはまだ飯にありつけない。
そう、今日も河の風がそよそよと吹く中で。