取材班は、今から約20年前、国際協力事業団(JICA)がブルネイ公共事業局(JKR)に対し、国際貢献の一環として土木試験の技術支援を行っていたという情報を得、早速、公共事業局建設資材試験研究センターを訪問した。
ここが公共事業局建設資材研究センター。
事務所の中。
ハミッドンセンター長は、片言の日本語で、今から約20年前にJICAから技術指導を受けたと説明する。
エンジニアたちが、ブルネイ規格づくりのため、砂利の強度試験を行う。
JICAが残した機材は今でも実験室内のあちこちに綺麗に整頓されて残されていた。
この大型装置は故障しているとのこと。
センター長は、またJICAが来ていつでも使えるようにそのままにしてあるといった。
JICAが去った後も使えるものは修理して使っているということ。
所長は最後にたくさんの報告書を見せてくれた。これは1989年JICAが残した非破壊試験の研究成果報告書。
所長は懐かしそうにしながら一枚の写真を差し出し、ツクダは今どうしているのかと問いかけた。
そう、今日も河の風がそよそよと吹く中で。