7月18日、ブルネイ王室ナショナルチーム・DPMM vs アルビレックス新潟シンガポール戦がブルネイナショナルスタジアムにおいて開催された。
アルビレックス新潟シンガポールは、日本のJリーグチーム・アルビレックス新潟と姉妹関係にあり、現在、シンガポールリーグに属する在シンガポール日本人プロサッカーチーム。本大会は、シンガポールリーグ戦として行われたものである。
また、アルビレックス新潟シンガポールは、クラブの活動理念として、夢ある人づくり、まちづくり、サッカーを通じて日本とシンガポールの架け橋となる等の目標を掲げ、日本では唯一、海外に活動拠点を置くサッカーチームとしても知られている。
後半で同点に追いつかれたアルビレックス。残り僅か10分というところからDPMMの猛反撃が始まった。押せ押せムードでどよめく会場、DPMM一色のスタジアム。
そしてついにほんの些細なミスからDPMMに決勝点を許してしまうことになる。
立ち上がって拍手を送るブルネイロイヤルファミリーやスポーツ大臣。手前には肩を落とし、メンタルの差と呟く是永会長。
試合時間は残りあと5分。
DPMMの勝利もすぐそこ、ホイッスルを待つビラ皇太子とマリック王子。
試合終了のホイッスル。
静まるアレビレックスサポーターと喜びを分かち合うDPMMサポーター。
試合が終わり、かなりまばらになった観客席。しかし、日本人会の子供たちは応援席先端まで出て試合を終えた選手にエールを送り続けた。
何人の選手が小さなサポーターに気づいたようだ。
この地ブルネイのDPMM一色の会場において、白のユニフォームを着たアルビレックスの選手たちとサポーターが心通じ合う瞬間がそこにあった。
そう、今日も河の風がそよそよと吹く中で。